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***予告編!秒読み開始!*** 苦節、数週間! |
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//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// あれから10年後の自分 8月9日 金 はれ どうにもこうにも、今年の北海道は雨らしい。 思い出したくもない位に、9年前も確か冷夏で痛い目に遭ったのを憶えている。 うる覚えの天気予報の情報と、苦労して手に入れたチケットを胸に、まだ六日町で買出しをしていたりもする。 一日でも素晴らしい日が有ればイイ。 ぬ゛ぅ暑い新潟は夕立があり、最後の買出しの店を出た頃には、空はカラリと晴れ渡っていた。 『今年も一発、気合いを入れねば!』 PM7:40,出発。高速に乗り、今日からの良き日を願う。 風速1m・気温28℃、関越高速は渋滞もナク流れ、三条を過ぎると、遥か行く手に花火が見えて来た。 新潟港ではオレの北海道10周年を祝い、旅立ちを迎えるべく、大花火を上げてくれているらしい。 9:30,すんなりと市内に入り、今をときめくラーメン屋“一本槍”にて、新潟ラーメン倶楽部の総裁gisuke様と待ち合わせ。 ラーメンをすすりながら、北海道の天候と密航の仕方について議論し、家庭が大切だと言う気持ちを察して、今年も釈放しました。(笑) 市内は花火渋滞してるかと思っていたが、意に反して思いの他スイテルって感じ。 10:30にはフェリーターミナルに着き、そそくさと手続きを済ませてから車内で乗船の準備。 ・・・とか言いつつ、目の前のクソでかいフェリーを見ながら、gisuke様から頂いたハートランドを早速ラッパ飲みする事に♪ 11:30乗船。いくら混んでいても、オレは2等寝台なので関係ナイっす! 持ち込んだビールを片手にデッキに出てみる。海上からはそよそよと涼しい風が吹き、皆はケイタイ片手に別れを惜しんでいる。デッキにはフェリーの生ビール&ジンギスカンの出店が有るが、ココで盛り上がるには、チト寒いかも?店員さんはヒマそうでアリマス。(^^; オレもビール飲みながらケイタイを打ち、ほんの少し、チョットだけと目をつぶってしまったら、そのままデッキで寝てしまった。(←ココでも変わらぬ生活) 〜144km 8月10日 土 曇りのち雨のち曇り フェリー〜 AM8:30,『しっこ!』 ・・・後、また寝る... PM1:00,津軽海峡あたりらしい、雨。 コンビニで買って来たパンと、持ち込んだビールを片手にスモーキングルームへ。 昨年よりも、徹底的にチープツアーを強いられていたりもします。(^^; ソファー席でくつろぎながら、読んでる本は星野道夫≪アラスカ 風のような物語≫。 アラスカでのエスキモーとの関わりと、その古今が描かれた興味深い一冊。 差別も偏見も誇大評価もナク、極めて自然に書かれていて、読んでいてオレもいつかはアラスカなどと考えたりもする。国内の北海熱ですら慢性化してるのに、海外に一度でも行ったら帰って来ないかもしんない。 いつかはステップUPを!・・・いや、コンナの書いてないで続きを読もうか。 定刻よりも30分早く入港すると言う。PM5:00,いつ止むとも知れない雨の苫小牧港が見えて来た頃、誰かが「あれってイルカじゃないの!」って話し声が響く。 小雨降りしきる船の前方を見ると、まさかまさかのエゾイルカが居るではないか! 無数に泳いでいるのが見える。北海道にイルカが居るとは知らなかった... ま、津軽海峡に本マグロがいるんだから不思議でもナイか? イルカ如きには、あまり動じない野良屋さんであった。 v(^^; 5:30入港、ただただ灰色の雲に支配され、夏とは思えぬ氷雨の中を苫小牧市内へと向かう。 最初の目的=『山岡家に行くベシ!』(キッパリ) 腹ヘッタョ〜、ラーメン食いたいョ〜。 ンで、『ネギチャーシュー中盛り!醤油で薄味で油ッコク♪』 おぉぉ〜っ、1年振りのブタ臭さ(注:香り)、生き返りますネ。『うめぇぇぇぇぇ〜っ♪』 さてと、腹ごしらえもし、満足して一路日高へと向かう。もう通い慣れた道だ。 気温14℃、雨のせいなのか、夜で景色が見えないのか、勝手知ったる道なのか、今一つ実感が湧かない。 ...どうもワクワク感がみなぎって来ないのだ。 もしかして、毎回同じ道を走ってはイケナイのかも? R237で沙流川を遡り、日高に近づくと雨が上がってきた。 暗闇の中にライトで照らされ、キタキツネが道路を横切るのが映し出される。 そう、やっぱり北海道に来てるんだ♪ キツネ如きには、思いっきり心が動じてしまう野良屋さんでもあった。 (^o^)/~~ 8:50,日高沙流川キャンプ場着。 暗くて分からないが、まだお客の入りは少ないみたい? いつもの川辺にテントを張る。雨で下草が濡れているが、マッタクお構いナシ! 夕飯は食べたので速攻でテントにもぐり込み、明日からの良き日を願って乾杯♪ こうして居ると、徐々に実感が湧いてきた。 明日は雨でも釣りに行こうかナ、と? 〜130km 8月11日 日 曇り 日高沙流川キャンプ場〜 AM6:30,起床、気温13℃、・・・って、涼しさを超えてる気もするし。 好例になりました、向かいの公園のトイレまでお散歩。まずは長袖を着てと。 さて、コーヒーを飲んで暖まる事に。 地面は濡れているし、風も少々ある。こんな時のストーブは、迷わず8Rをセット! ここで忘れ物が発覚!プレヒート用のアルコールを忘れてしもた...が、ナンラ問題ナシ! 数回のポンプの後で、バーナーからガソリンをドピュっとな。 昨夜セイコーマートで買って来た地場物=≪十勝あずき粒あんぱん≫≪とよのか苺ジャムパン≫で朝食。 コレってもしかして北海道限定ぢゃん♪ サスガ北海道1の大コンビニ! ふと裏を見てもアヤシイ添加物などは入っていず、88円にしては十分な程に旨い。 曇りで風があるが、ここから見ると太平洋側は厚い雲に覆われ、日本海側は雲が薄くなっている。 どちらに行こうかナ、と? ま、少し様子を見ましょうかネ。 適当に荷物を積み込み、8:00,曇り空の中を釣りに出発♪ 【アイヌ語河川名:ムカプ(Muk-ap)=羊乳草(つるにんじん)のある処】 ≪並んで流れている沙流川は男で、鵡川は女であった≫・・・・・との事。(看板より) プール入り口の瀬で、小型ながら丸々と太ったニジをヒット!『おぉ、逢いたかったゾ♪』 今回はミノーのフックを、シングルのバーブレスにしてある。オリジナルのトリプルよりも大きいので、ジャンプされてもバレ難いかも? するりと外してリリース。いつかオレが釣ったヤツの子孫かも知れない。 今度は赤系に変えてプールの中をトレース、<ゴッ!!> 『とぉあぁぁぁ〜っ、飛んだ〜っ!!』 濁りのプールから、シルバーボディが宙に舞う。コレだよコレ♪ その後の1匹も、まるで濁りを嫌がる様に飛びマクル! カックイイゼィ。 フックを替えて正解でしょう。シッカリとこの手でリリース出来ます。(^^; 一つ上流に移動し、ここでもニジの華麗なダンスを堪能。でも、いまいち出が悪い? もっと上流にも向かうが濁りは相変わらず強く、支流の1つが犯人で、まるでチョコレートの様な泥水を本流へと注いでいた。ダメダナ、コリャ。。。
コレで決まり、今日は朱鞠内までブットバそう。 12:30,富良野のホクレンで給油。ナンとかゴネて青ハタ(北)をGET。 今年のホクレン特製ツーリングフラッグは、色違いのみならず、地域によって3種類で、書いてある文字も違うらしい。 道北は青で(北)、道南は黄で(海)、道東が緑で(道)、全部揃えて北・海・道だと。・・・ヤレヤレ PM2:00,試しにと思い、道沿いの螺旋切川に初めて入る。(←まだウェーダーを脱いでない人) 橋の下の淀みにミノーをキャストすると、<ギラッ!>と軽いショックと同時に閃光が走る。 食いが浅かった様ですナ。はて、ナニ者でしょ? 気を取り直してもう一度、、、着水直後に食って来た、ジャンプ! 『ニジだ!』 背中の斑点がヤマメの様にまばらな綺麗なニジ。 バイバイ。 再度同じ所からニジ、チョイと潜らせてはニジ、スッゲェ〜ぢゃん♪ 欄干の深場でルアーを停めてみる。ダウンストリームからゆっくりと引いて繰ると重いアタリが♪ ジャンプ! ムムム?、ティールウォークした30cmクラスの魚体に白い斑点が見えた?? 流れから突き出て更に飛ぶ! 寄せるとイイ型のアメマスであった。『アメが飛ぶか〜っ!?』 止めて移動しようかと思い、ダメ押しでまた橋の下の深場にディープを送り込んでみる。 ・・・と、またアメがヒット! 飛びはしないが、コイツも素晴らしいファイトを見せてくれた。 川が違うと、こんなにも暴れるアメも居るんだナ〜。しかし、同じ場所で5匹とは!! 2:45,朱鞠内目指して移動。(←やっぱり、まだウェーダーを脱いでない人) いつの間にか青空が広がって来たゾ♪ その調子だゼ、ベイベェ〜! ≪滝上方面≫ 富良野でヒッチハイカーを拾う。(^^; 東京出身の彼は、12月に出発して沖縄を経て石垣島まで行き、思い出多いビーチサンダルをスリ減らしながら、バイトしながら歩きながらヒッチハイクしながら、6日に北海道にたどり着いたと言う。あっぱれ! 「北海道に来て、今日初めて太陽を見たんですよ。」 んま、それはそれは、オレは晴れ男らしい。 オレが新潟県人だと言うと、長岡では丁度花火を見たって言ってた。 苦労話しもしてくれた。道内でヒッチハイクをしてる時、「手抜きをするな」と言われたらしい。 いや、それは違うネ。ヒッチハイクは一種のコミュニケーションなのだ。決して手抜きなどではナイ。 他人を当てにしてる訳ではナイのだ。自分を選んでくれた人に乗せて貰うだけの話し。 言われた時には悲しかっただろうな、、、いつ止まるとも知れない車を相手に、ダンボールのプラカードを持ち続けるのは、ある意味では努力ではなかろうか? そこで拾われ、そこで出会いが始まる。スバラシイぢゃん! どこでもバイクの人達は優しく、誰もが励ましてくれたと言う。(う〜ん、ツーリング中に2ケツ出来ないし...) 朱鞠内に行くにはチョイと遠回りだったかナ、と。・・・と言っても、オレとしてはナンモ予定がある訳でもナイし、今回のツアーのネタが増えたし、ウェーダーを脱ぐ口実が出来たし。(^^; もしも自分がその立場だったら、やはり笑顔で乗せてもらいたい。 自分がして欲しい事は、人にもしてあげる事。いずれ回り廻って自分の番になるかも知れない。 でもコレは損得ではナイのダ! 面倒ならば無視すれば良い。では、自分でもその場で無視されたいか? 10年前に足寄で拾った、チャリンコ付きのヒッチハイカー、今でもあの時の事は覚えている。 お互いに、どこにも売ってない宝物があるんだよネ。 5:00,留萌に行きたいらしいので、サービスして沼田町の碧水交差点まで送って来た。 ここまでくれば留萌にはR233の一本道、車が止まってくれれば間違い無く留萌まで行けるハズだ。 人力で荷物が重いと言うのに、開いたバッグの隙間に無理矢理ビールを押し込んであげる。(笑) オレに出来る心ばかりの餞別なのだ。 『無事に最北端を目指せョ。またどこかで逢おうな、、、バイバイ。』 ここより朱鞠内まで86km、ブットバスゼィ! ちょうど日没に朱鞠内湖に着。受付をして第2キャンプ場に行く。 多少キャンパーが居るだけでガラアキ。いつもの場所にテントを張る。 気温は下がって11℃、蚊が居なくて過ごし易いかも? さて、米を砥ぎに行くかナ、と。 ここは何回来ても落ち着くイイ所だ。 湖岸の地形を活かした素晴らしいキャンプ場に、ハートランドで乾杯♪ ココに来たら焼肉を食べなくてはイケナイ! もちろん酸っぱくないヤツをネ。(^^; 10年前の因縁を、いまだに引きずってたりもする野良屋さんなのデス。(笑) あの時にもこうして、ご飯が炊ける間に、一日を振り返って日記を書いてたっけ。 テントの下に木の根が有ったんだよナ〜、懐かしいョナ〜・・・シミジミ ピリ辛に仕上げた焼肉丼を食べ終えると、さらに気温は下がって9℃! ってマジかい? 水温系で気温を測っても、9℃は9℃で笑。 涼しくって気持ちがイイゼ。でも、吐く息が白いってのも、ドウかと思うゾ。。。 ぢゃ、これよりビールを止めてバーボンに切り替えましょうかネ。 ピーク1ランタンの燃焼音しかしない世界で、熱中して本を読んでいても、いつの間にか起きてるのか寝てるのか分からない世界へと引き込まれる。 オレは北海道に居るんだ。本を置いてグリーンの天井を見ていると、今この時間を超越した実感をも感じる。 『あぁ、来てヨカッタ♪』 ランタンを消し、温かいシェラフに潜り込むと、まるで草原を撫でるそよ風の様に、時間の区切りも分からぬ自然のままに、何の束縛もなく夢の世界へと落ち込んで行った。 ・・・このままシェラフの中で昇華してしまいそうだ... 〜311km 8月12日 月 はれ♪ 朱鞠内湖キャンプ場〜 朝、目が覚めると、自分は巨大な毒虫になっていた... ナンテ始まると、このままココに滞在してもイイってな事になっちまいます。(^^; この湖岸の森で暮らせるのならば、社会生活で蓄積された毒虫の姿でも、いつかきっと羽化できる気もするし。 悲しいかな北海道に来ると、会社の事も家族の事も、自我すらもフェリー乗り場に忘れて来てしまい、そんな思いにときめいてしまったりする野良屋さんだったりもします。(笑) 陽射しはナイが、キリリと引き締まった清々しい朝だ。 ぶらぶらと目覚めのお散歩。第1はバイカーが多いが、この第2は車ばかり。 場内の道は山の斜面なので、平らな芝生の第1を選ぶのかナ? 今朝はスベアでゆっくりとコーヒータイム。 付ききりで丁寧にパーコレーターで落とした、このコーヒーの雑味が好き。 マーブル状の雲の切れ間から、木立を貫いてキョーレツな陽が射して来た。 ここでご飯にこの光線が当たると、まるでランタンのマントルの如く、自らが眩いばかりの白さで発光するみたいだ。瞳孔をいくら絞っても、ご飯の一粒一粒がマブシ過ぎて見えないのだ。 知床産の豚バラ肉の油が玉ネギを包み込み、シシトウのツンとした香りとザーサイの異国の味が甜麺醤の風味と共に輝くご飯に絡み込む。オイスターソースのコクもさる事ながら、豆板醤のピリリとした刺激とゴマ油の風味もGOODなのだ。 また、今年初めてのサラ玉トン汁も、玉ネギのシャクシャク感が誠にヨロシイ♪ 100点! 調理で使ったオピネルbX/フィレナイフを、ティッシュで汚れを拭き取る。 砥ぎもヨロシク、ティッシュがスーっと切れて<サクッ>、ぬ゛ぉ〜っ!親指も切れてしもた!(^^; 指を抓んで止血をし、便利グッズは目の前に♪ 【ガムテープ】 ヨッシャ、これで止血はOKだと。(笑) (←野蛮人) どこかにキズバンが有ったと思ったが、探すのがメンドクサイや。 (←ボケナス) 木立を抜けて来る爽やかな風と、時折り射し込むキョーレツな光線、耳元をかすめる羽虫の微かな音を聞いて居ると、何もしたくなくなってしまう。もう気温と同じ温度になったコーヒーをチビチビとすすりつつ、何かのタイミングで活動せねばとは思うが、ワガママとぜい肉で肥えた尻はなかなかイスから離れようとはせず、木の葉の揺れ具合を見ながら、ただセミの泣き声に耳を傾けて居る自分が嬉しかったりもする。 さてと、飯の片付けが先かテントの片付けが先か、何本もの水晶柱の光りが立ち並ぶ庭先でタバコの青い煙がゆっくりと消えて行くのを見守りながらトイレに行くのがキッカケになるかと真剣に考えていたりもする。 時は流れてAM11:00に出発! 林道を通り、となりのダムに流れ込むウツナイ川へ。 車を降りて川に続く道へ様子を見に行くと、顔にベッタリとクモの巣が! って事は、まだ今日は誰も入ってナイと見た♪ では仕度をして行きましょかネ。 川に降りる間もなく、最初のアメマスが瀬の中から食って来た♪ 小型ですが。 下流に向かって瀬の中を探ると、またまた1匹アメ、それでも探ると再度アメ♪ コレは足元でバラシ。 行けるまで上流に行き、ココより慎重に釣り下る事に。 プールにキャストすると、早速アメが♪ 倒木の下から40クラスが追って来たが、その一回きりでOUT!瀬でも淵でも面白い様に釣れ続く。何回来てもアメ一色で、ちょうど塩焼きサイズ位か? 徐々に釣り下り、ココゾというポイントからは必ず出て来るし、『コンナ事しててイイんだろうか?』などとも思えてくる。途中で引き帰し、帰りながらまた同じポイントを釣り上る。今度はディープに替えて川底を探ると。 ・・・それでもまた食って来るか! フローティングの時よりも一回り型が大きなアメマス達。 コイツラのノド元は、およそ20分位なのだろうか? 『大ヒットォ〜ッ...』 ただ単に川に降りられただけの事。もしもこの川沿いに道が無かったら、ここのアメマス達はその生涯を閉じるまでは悠久の時の中を泳ぎつつ、プラスティックの魚や金属の板切れや鳥の羽根細工や、まして不自然に流れて来るミミズを食べなくても済んだだろうに... もしかしてココには来てはいけなかったのか? 何の警戒も無く喰い付いて来るアメマス達、オレが壁を超えたんではナク、禁断の地に侵入して一時的に王座に座ったつもりで居る、単なるサディスティックなエゴイストの侵略者に違いない。 でも、どこで釣っても魚を釣ってる事には変わりがない...フェアだのヘッタクレも無いんだ。 その場の状況は、釣り人の満足感を左右する勝手な題材でしかナク、魚にとっては毎日の自然な暮らしでしかない。せめてコレを恩恵と解釈し、ココで釣った事実を大切な思い出にしなければならない。 10年前にこの場所で、岸の大岩の上に2匹のアメマスが干からびていたのを見つけた事を憶えている。 たぶん小さいので鳥の餌にでもと置いてあったんだろうか。はたまた、何かの御まじないだったのだろうか? それを見た時には嫌な思いがした。例え釣れ過ぎても、そんな事はしてはイケナイ! ここはそんな想い出の場所なのだ。10年の月日が経っても、まだ恩恵は続いている。
管理人さんは時々来ているらしく、何回かのカキコがされていたのダ。マメですナ。 ムムム?見覚えの有るHNがあるではナイか?! もしや、夏休み前にオレの掲示板で知り合ったNSK@りょうすけ様んトコのリンク先の御方ではないのか?DJEBELってバイク名も書いて有るし、それもつい昨日ココに来たらしい。この広い北海道の空の下、こんな形での巡り逢いもあるんだナ、と。(大歓喜!) そろそろ腹ヘッタので、朝に作っといたオニギリをパクツキながら走る。 気象情報局@八鱗さんからのメールでは、太平洋側が良さそうだとの事、毎度いたみいります。 もうPM2:30,まだオレは朱鞠内、これから200km位は走れるか?(^^; ま、適当に走ってから今夜の宿を探しましょう。(←毎度の事ながら無計画な人) 切れ目のナイ雲の下を走りながら、途中で犬手別川で寄り道をする。 多少増水はしているが、ナンて〜かスゴク良さそうな流れだ。ベイトタックルにスプーンを付けてイザ出陣! 確かに良さそうではあるが、10分もしない内に雨とは!!(悲) ヤバ、引き上げましょう... コンナ雨の中で釣りをする程にはガツガツしてない野良屋さんなのデス。(悔) 『また来ればイイさネ♪』 雨あがりの7:30,丸瀬布キャンプ場に一夜の宿を求める。 前程には混んでいないが、やはり人気の場所らしい。受付を済ませてから、前にも張った線路脇の芝ボウボウの一等地を独占確保!コノ穴場ナンたるや♪エリアの貸切ぢゃん!(管理人さんの許可済み) 今夜はナンモしたくナイナ〜、こんな時の為にカップメンで夕食を済まそうか? でも、コレだけでは味気ないディナーだし、さてさてさて... イキナリですが、たかだかカップメンの為に特製チャーシューをば作りましょう♪(←スゴイ手間!) 知床産の豚バラブロックが有るので、まずは鍋にお湯を沸かし、薄く醤油とガラスープの素・昆布ダシ・玉ネギを加えてバラをトロ火で煮込みますネ。 その間は努めてビールを飲みつつ、この日記を書いていられると。 おっ、時間ダ、温泉にも行かねば! 一旦チャーシューは、途中で中断を余儀無くされるのであった。 道を挟んだ丘の上の丸瀬布温泉“やまびこ”の湯加減は上々。 汗も疲れも垢も虫も、雨に祟られた苦汁も全て洗い流す。(笑) ロケーションGOODなキャンプエリアと、町営の安いキャンプ料金、このスバラシイ温泉施設を持ってすれば、道内でも片手に数えられるキャンプ場に違いない。 サッパリしてテントに帰って来た野良屋さんは、再度ビール片手にチャーシューの再開に勤しむ。 小雨が降って来たが、車のリアハッチの下なのでサホド気にはならない。 2バーナーに火を入れて、もうPM9:00過ぎだと言うのにチャーシューを満足いくまでコトコトと。 もう2時間は煮たかナ、と? 端をナイフで切り取り、ニヤニヤしながら味見をするベシ。 さて、フライパンにゴマ油を入れ、全体をまんべんなく焼き締めてから醤油をジュワっとナ♪ 少量の煮汁とニンニク・コチジャンを加えて煮詰めますネ。 では、チャーシューはそろそろヨロシイみたいなので、この為に多目に作った薄味のチャーシューの煮汁を使って、スーパーカップ@熟成みそを作りましょう♪(←煮汁を入れるだけ) トッピングは好例の(笑)玉ネギ・シシトウ、そして特製厚切りチャーシュー♪ ここで雨が気になり始め、かなり気温も下がってきたので、3分で荷物を片付けてテント内に移動。 せっかくの豪華なディナーに水を差しちゃイカン。テーブルごとテントに持ち込めるって便利だナ、と。 出来たてのチャーシューは表面が香ばしく、オツユがタップリでトロケ具合も完璧! コレを時間を置いたり冷蔵庫で寝かせたりすると肉が締まり過ぎ、こんなにもジューシーで柔らかな食感にはならないんですネ。 更にチャーシューの煮汁(スープ)を並々と入れて作ったカップメンは、オリジナルの熟成味噌との相乗効果で濃厚さを増し、微かな昆布ダシの味わいと濃口醤油の香ばしさ、時折り噛み締める微塵切りの玉ネギとシシトウの取り合わせ、とても小雨降りしきる山のキャンプ場のテント内で1人で食べるには勿体ない程の豪華絢爛なカップメンディナーなのダ! コンナ境遇でココまでカップメンに手間と暇を掛けるとは、野良屋オソルベシ!(キッパリ) (新潟ラーメン倶楽部@めんまさん談) ←(笑) 〜209km 8月13日 火 曇りのち雨 丸瀬布いこいの森キャンプ場〜 AM7:00,テントの中が暑い! 元気に陽が射してる模様。安心して、また寝る。。。 9:00,ザンネンながら曇り...ヤル気が起きないナ〜。 ご飯を炊くのもメンドクサイし...ここは一つ、マルタイにしますか? ってな訳で、朝から特製マルタイチャーシューメンなのデス♪ チャーシューのタレも入れたらGOOD! 11:00にボチボチと移動。 雨が降らないものの、あまりにも天気が悪くて、ナンもヤル気がしないっす。 ココまで来たので、リンク先の北見市TAMARISKさんトコに御挨拶に行きましょうかネ? って、住所を控えて来るのを忘れたぁ〜! ナニがって、市内のTEL帳には載ってナイし。(^^; では、大通りにNET屋さんが有ったので、お茶飲みにでも行きますか。 NETで調べて、ついでにオレんトコにもカキコだと。(笑) お店にTELするが全く出ず、ケイタイにTELするも、ガイドで川に刺さってる模様。(^^;; 釣り人が家でオトナシクしてる訳ネ〜ぢゃん!(爆) 少々腹がヘッタので市内の“山岡家”に行き、『特製ネギミソチャーシュー中盛り!』 う〜ん、ココのはブタ臭くないナ〜? おかしい、ナンカ物足りない感じ。 これからドコに行こうか考え、山の中のケミチップ湖へと向かう。 途中から壮絶な林道で、よくもコンナ所の湖を見つけたモンだと感心したりもする。 ケミチップ湖は太古の自然の中にひっそりとたたずんだ自然湖で、澄み切った湖水の岸辺には水藻が生い茂り、水位の増減も無く、倒木の芸術的な演出も、神秘な・無垢な・って表現が似合う湖だ。 釣りをしてみようとチケットを買いに行く途中で、またしても雨かい! 神秘の湖はオレの侵入を拒むかの様に、昼をも暗い原生林に雨を降らせ続けている... アメマスでもイイ、釣れなくてもイイ、いつかきっとこの湖で釣りをしてみたい。 さらにドコに行こうか考え、とりあえず林道を津別方面へと下る。 決して歩きたくない道をゆっくりと下りながら、『コノ道ナンタルヤ!』って思う。 曲がりくねった道を進むと、イキナリ横の茂みが大きく揺れたりもするし。(^^; 里らしき所まで泥だらけになりながら辿り付き(注:車が)、ホクレンの地図帳君を見ると、津別にキャンプ場があった。もうナンでもイイので、今夜はそこに行こう。 PM6:00,津別自然公園キャンプ場、、、ゴミ袋までもらって200円とは! 本サイトへは車の乗り入れ禁止だが、小川の向うのバンガロー側にも張ってイイって事なんで、バンガローの客に気遣って端の方に。 ココってイイぢゃん♪ 蚊もスゴイけどネ。。。(悲) どうも今日はヤル気ナシ!(キッパリ) サラミをツマミに、ビールで夕食だと。 └(´ー`)┘ヤレヤレ 暗くなるとホタルが飛び交い、遠くで川の音が聞こえる。 ココは道営のキャンプ場って話しだ。ナカナカ居心地がイイではないか。 〜181km 野良屋さんの一番長い一日 8月14日 水 曇りのち晴れ 津別自然公園キャンプ場〜 AM0:30,う〜ん、昨日早く寝たら、変な時間に目が覚めて眠れませぬ。 コンナ時間に目が覚めたのは、今までの家での生活の名残りかも?(笑) バーボンをアオったが眠れず、ケイタイから掲示板にカキコする事に♪ (爆) コールマンを点けて本を一冊読み、この日記を読み返し、またバーボンを一口。 ぬぁんと、ランタンのガソリンが絶えても眠れないぃぃぃ〜。 ナニかイイ事が有る前触れかもしんないし。。。 3:00,早起きは3匹の得でしょうかネ?では、意を決して起きる事に。 『釣りに行くベ!』 おぉ♪溢れんばかりの星空が広がってるぢゃナイか! 見た限りでは雲一つ無く(←見えナイ)、もしやコレを知らせたかったのか? ランタンにガソリンを補充し、星空も消えんとばかりに真夜中の太陽が働き始める。 静かなキャンプ場にホエブス725の燃焼音がケタタマシク響き、どこともなく吸い込まれて行く。 とりあえずコーヒーだと。夕飯を食ってナイので腹ヘッタ...もしかして空腹で目が覚めたのかも? コーヒーを飲んだら釣りに行こう。朝食はコンビニで済ませま笑♪ 4:30,テントを仕舞い、ジャグを満タンにして準備ヨシ! 『ゴミ無し、忘れ物無し、イザ出撃!』 明るくなったキャンプ場を見渡すと、ファミリーテントの大展示会。 少なくとも、バイクやチャリの姿はありませんナ。ナンででしょ? 横を流れる小川にはホタルが繁殖してるらしいし、スバラシイぢゃありませんか。 新しいキャンプ場に巡り会うと、つい嬉しくなっちゃいます。意外に穴場かも? 津別川に入ろうかと思ったが、谷底を流れてる川なので、降り場を見つけられずに断念。 ンで網走川に。良さそ〜な川だが、ヤマメっ子の追い一つない...思いっきりアサッテですぅ〜。 そこで一山越して美幌川に♪ 例によって平坦な川だが、ココでニジを1匹仕留める。 ・・・って、さんざネバって小ニジを1匹だけかい!おかしい?魚が動いてナイゾ?? でも今日は天気が良さそうだし、ま、ヨシとしましょうか。 8:30,一路知床を目指し、斜里川でウロウロ。 自然に阻まれたスバラシイ川だ。ナニがって、釣る場所がナイ! こんなにも海から近いのに、クリアーな水が夏枯れの気配もなく、悠々として流れている。 この手の川は、地元アングラーから情報を貰わないと、まともに釣りが出来ませんネ。 釣りが不発でもナンノソノ、晴れてるってだけでもアリガタイ事なのです。 12:00,今年もオチカバケ?河口に着。見る限りでは、釣り人は3人。 『今年のピンクサーモンは大丈夫なのか!!!』 とてつもナク腹がヘッタので、好例のカップメンをば♪(^^; そ、腹が減っては戦は出来ませぬ。 河口付近は道路の拡張工事中だ。どうにか乗り越えて海に出る。 潮は引き気味、雨による濁りはナイ。エサ師さん達は釣ってるのか? 例え人数が少なくても、礼儀としては一番端に入りまする。我先に流れ込みって根性はキライ。 シングルフックのバーブレスにしたピクシーに、2年分の願いを込めてフルキャスト! ABU5000Cは苦もなくピクシーを送り出し、そして1年振りのオホーツクで魅惑のダンスを披露する。 大空高く突き上げたスミス10ftからは、PEを通してオホーツクの海流までもが伝わって来る。 河口のエサ師が釣った様だ。居る、来てる、あの感触を味わいたい。 適当な岩に乗り、沖の海面を見据えてフルキャスト。『決まった!♪』 海面上の空を突き刺すスミス10ft、ABU5000Cの回転を右手親指で感じ取り、一直線に飛んで行くピクシーを見守りながら、マジマジとオレってカッコイイんぢゃナイの?と感心したりする。 そりゃ、長い棒ウキの先に紅染めのイカを付けて「どっこいしょ!」〜ポッチャン、よりもカッコイイわナ。 釣る釣れないに関わらず、キャストを見ただけでも、その人の腕は読み取れます。 *後向きから投げてスピニングリールが竿の上になる人、(^^; *投げた竿先が水面を叩く人、(^^;; *思いっきりアサッテな方向に飛んぢゃう人、(←イカントモシガタイ) がしかし!! エサ釣りなんざ、投げた後ではプロもアマもナイんですぅ〜。ピンクが食いつくのを待つのみ。 中にはユルユルと巻いてくるテク?も見受けられるが、大半のエサ師はコンナモン。 老人も子供も、仲睦まじい熟年夫婦も、バリっと決めたアンチャンまでもが紅イカの虜♪ 素晴らしきかなエサ師! こんな釣り方も、ほのぼのしててイイかもネ。 オレは個人的に、このシステムで釣りたいってだけのお話し。・・・オホホホホ 『ヒットか?!』 思いっきりアワセる!張り詰めたPEが即座に生き物の感触を感じ取り、思う間もなく 『飛んだぁ〜ッ!♪』 海面を割ってピンクサーモンが踊り出る。 瞬間、口に刺さったピクシーがキラリと光りを放つ。 ぬ゛おぉ〜、1年振りの手応えだゼィ! ABU5000Cのドラッグを突破し、沖に一気に走り出す。 緩めにセットしたドラッグを他所に、右手のハンドルは輪を掛けてドラッグを滑らせ続ける。 まだ寄らない、まだ淡水を舐めてないであろうパワーで、貴重な価値をオレに分け与えてくれている。 徐々に距離が縮まり、幅広く、そして銀ピカな魚体が姿を現し始めた。 そして間もなく、ギンギンに輝くピンクサーモンが、波打ち際の岩陰まで寄って来た。『仕留めたり!』 ふぅ〜、安心して片手でカメラを構えるが、まだまだ暴れていて思う構図に決まらない。 60cm弱のシルバーな魚体が反転すると、カチャンとピクシーは口から外れて岩にぶつかって行った。 急いで1枚撮ったか撮らない内に、ピンクサーモンは自らを解き放った。『まぁいっか。』 撮影を中断して、海へと送り出してやる。 素晴らしいファイトをありがとう。濃いグリーンの背中に別れを告げる。 『サンキュー、バイバイ!』
安堵感でいっぱいになり、ケイタイからオレの掲示板に投稿する。(^^;
もう釣れても釣れなくてもイイんだ。 来年また来る日まで、思いっきりキャストし続けよう。 知床で唯一のABU5000C使いの旅人は、キャスティングもスバラシク決まり、どこでTVカメラが回っていても、誰よりも一目置かれる事はウケアイ♪ 頭の中を無にし、ただひたすら心おきなくルアーを投げ続ける。 バックラッシュもなく忠実に回り続ける5000Cも、遥か水平線を目指して飛んで行くピクシーも、そしてその海中に今オレが放したピンクサーモンが居る事も、この上ない快感なのだ。 10年前に、この地で初めてピンクサーモンを釣った。 忘れない、とても嬉しかった。あの喜びと同じ喜びが、今も尚続いている。 妄想に浸りつつも真っ暗になるまで投げ続け、その後ピクリともしないオホーツクの波間を見据えながらも、気分は晴れきっていた。 暗くなってからヘトヘトで車に帰り、夕陽が沈み切る半日もロッドを振り続けていた身体を、ウェーダーも脱がない内にハートランドで自分に乾杯♪『つぁ〜っ、生き返る!』 ランタンに灯かりを燈し、疲れて気力一つ残ってないクセに、それでも努めてご飯を炊いたりする。 ビールのお陰で徐々には回復してきたが、眠さが全くナイのが不思議だったりもするし。 さて、今夜はカレーです。(100円の) レトルトの封を切り、中に微塵切りの玉ネギと各種スパイスを混ぜ入れて再度封を折り曲げる。そして、8Rで沸かした小鍋の中で10分位はクツクツと。 ゆるゆると吹いているそよ風の気まぐれで、タバコの煙を押し返して、カレーのイイ香りが漂って来た。 ご飯の蒸らしも上々にして、チビチビとサラミを舐めつつ、ビール片手に豪華ディナーを堪能する野良屋さんであった。 北海道に来てる時には、意図した心の余裕を作り出す事が出来る。 焦らない、慌てない、先走らない、年に一度しか来れないのに、楽しみの釣りをしていてもそれは続く。 ピンクを釣るには、もっと適したシステムも有るだろう。でも、魚が欲しい訳ではナイ。 手段と結果の相乗効果で、釣り心はもっと満たされるのだ。オレは魚を捕る行為は前提にしてナイので、ロッドを振ってるだけでも満足感を得る事が出来る。 今まで釣ってはリリースして来たピンクやニジ達、その子孫をまた釣ってるとしたら、考えただけで嬉しくも不思議ではないか。 釣りと抱き合わせの欲求だけで殺してしまったら、絶対にその魚は居なくなってしまう。 どこでもヨク耳にする話しに、「昔は沢山の魚が居たもんだ」などと嘆きが聞かれる。 もう内地では得られない快楽を北海道で得ている自分にとって、いずれはこの地にもって考えは常に脳裏を過ぎる。食べる事を正当化する様な人種に、免罪符的にもリリースを語る資格などはナイ!単に「オカワリをクレ!」としか聞こえないのだ。 ま、そもそも自然破壊によって繁栄してきた人間は、誰1人として資格もヘッタクレもナイんではあるが... そんな人間の1人として、せめて自分の心の中の自然くらいは守って行きたい。 渋滞はキライ、順番待ちはキライ、道路脇の空き缶を見るのもキライ、釣具の空き袋ゴミを見るのもキライ、タバコの投げ捨てもキライ、次に来た時に見たくナイので拾って帰る、次に来た時にまた釣りたいからリリースをする。 所有権に目覚めた時から戦争の口実は生まれる。「自分のモノ?」 全ては自然の恩恵であり、感謝こそすれ、決して欲求の諸刃を振りかざしてはならない。 自分の心の自然破壊するのも、それもまた自分自身なのだから。 なぜか今夜は寝付けず、今年の北海道で初めて見る星空を眺め続けて居る。 ビールでは冷え過ぎ、バーボンをビンからチビチビと味わいながら... 10年前に見たと変わらぬ星空には流れ星が閃光を放ち、ルアーを投げ続けていた水平線の上には毎年変わらず北斗七星が大きなネットを広げ、これからの釣果を見守っていてくれるみたいだ。 今年もまたここでこうして居られる事を感謝しなくてはナラナイ。 来年もまたここでこうして居られる事を願わずにはイラレナイ。 天気に左右される野良屋心、今日は晴れて心も快晴だった。明日も晴れるかナ? 〜179km 8月15日 木 くもり オチカバケ?河口P〜 AM3:30起き! ・・・のハズだが、5:30に目覚める。 例によって、ケイタイの目覚ましが鳴らなかったらしい。(^^; 6:00,河口はすでに釣り人でいっぱいだ。多少すき間が空いていても、寝坊コキの礼儀としては、一番端に行くベシ。ナニ食わぬ顔して割り込んで来るエサ師みたいなマネは出来ません。 潮は引き、風は無し、それとまたいつもの曇り空。 今朝もピクシーはスバラシイ軌跡を描き、冷たいオホーツクの波間に消えて行く。 流れ込みのエサ師が、何かの気マグレの様にピンクを釣ったのが見える。ま、大して動じず、野良屋さんとしてはマイペースで行きましょうネ。 あの〜、隣のエサ師??棒ウキの下に、ルアー(スプーン)が付いてるんですケド。(^^; それで投げて曳いてくればマダしも、全くのエサ師スタイルですナ〜。。。食い付くのを待って、そのまま維持。 ...まさかピンクサーモンって、そんな仕掛けでも釣れるのか!?!?(・・・撃沈) ま、コレは見なかった事にしま笑。(^^;アセアセ 8:00,冷たい波しぶきに見送られて終了。 車に帰り、冷や飯をザーサイ茶漬けにして朝食。まだまだ行きたい所が沢山有るんだ。 昨日はピンクを釣った事だし、今日は遠慮ナク走ろうか。 津別に抜けてひた走る。気温は上がらず、少しだけ窓を開けている程度、、、寒いんデス。 釧路は思いの他遠いナ〜。頭の中で釧路までの情景を描くと、スグソコって感じがするのだが、一区間の道が何10kmも有るし。 それでもいつもながら楽しんで走りましょう。晴れてたら最高なのにネ。 12:30,釧路和商市場に到着。ハラヘッタ! ここは雨でも曇りでも、天候や気温に関係ナク向かい入れてくれる。 八鱗さんに挨拶に行く前に、好例の場内を徘徊してのカニとイクラの試食会♪ 「おにいさん、ほら毛ガニ食べてみて」 「うちのイクラは醤油が違う!」 「この鮭は美味しいからお土産にどう?」 「おにいさん、ご飯は食べたの?」 モテモテであります、大繁盛でもアリマス。 今年もドッカ〜ンとクジラの肉を置いてある店が有った。ブツを指さして聞くと、ミンククジラらしい。 刺身用とかステーキ用とか、楽に手が届く値段を表示され、鎮座していた。 さて、カニとイクラの試食も済んだ事だし、そろそろお好み海鮮丼をば♪ 250円のご飯を買って来て、刺身屋さんで食べたいモノを手当たり次第に指し示していく。それでも1400円か。一番高かったのはエゾバフンウニの450円で、中トロもイカもホタテも生タコもイクラも...そう、クジラも一切れ入れたのも忘れてはイケナイ! 休憩所は相席歓迎、観光のオジさんもオバさんも、ファッショナブルなカップルも、ライダーもチャリダーも、みんなで仲良くお食事中♪ ポケットからチューブ入り沢ワサビと、特選丸大豆醤油の小瓶を取り出す。隣のライダーがニヤリとしながら野良屋さんの行動を見ています。(^^; MyワサビとMy醤油を持ち込みって珍しいよネ。せっかくのお刺身を、気の抜けた粉ワサビとか味気ナイ醤油で食べるってのは、イマイチ本望ぢゃナイんです。醤油だけでも、刺身の味がガラっと変わるんですョ。 さて、腹も満足したところで、いよいよ八鱗さんに御挨拶しに行く事に。 まずオレの顔は憶えてナイだろうナ〜。店先の親父さん女将さんを横目に見ながら、店内のPCデスクに座ってる兄んちゃんに熱い視線を送る(ガンツケ)。 『コンチワ、こういう者ですが。』と、名刺を差し出すと... 「いらっしゃいま・・・ あっ、野良屋さん!?」 掲示板とかメールでは御世話になってるものの、1年振りにして初めての再会なのデス♪ 店先でつのる話で盛り上がるも、立ち話しではナンなので、店内のオフィスへと通される。(PCデスクだョ) トレードマークの大きな絵が飾ってある店内にオジャマし、文字では無くライブで語り合う。 ここで和商市場名物の勝手丼(お好み海鮮丼)のオモシロイ話しを聞いた。 何軒かの鮮魚店で、ソレ用の一切れ単位の刺身を置いてるのに、ご飯は別の店で買わなければイケナイ。また、今日のオススメ1000円コースとか、イクラ丼・ウニ丼コースが有りそうでナイのはナゼか? 場内の鮮魚店では、単に一切れ単位の刺身を売ってるだけであり、また、惣菜店では、単に値段に応じてご飯を売ってるだけナノダ。 ナント!客が勝手にご飯と刺身を買って来て食べてるだけらしい。(^^; そ、営業許可の問題が絡むってなワケ。鮮魚店でご飯込みで海鮮丼を出すと、料理としての飲食店になっちゃう。 ナルホドネ、客が勝手に作って食べてる勝手丼とはイカスぢゃナイか。 って事は、店の前で≪勝手丼用お刺身各種≫の張り紙とか、 「おにいさん、ご飯は食べたの?」の呼び込みとか、チョイスした刺身を持ち込んだご飯に盛り付けるとか、もしかして丼の縁にワサビをヒリ着けるだけでも、厳密に言うと注意が必要なのダ! 全ては御客の為のサービスの一環であり、一切れずつの刺身を売る店も、ご飯だけを売る店も、また、食事用のテーブルや椅子を設置してるのも、全ては市場全体で持ちつ持たれつで営業している。コレはスバラシイ事ではないか。(^o^) 北海道に来たら釧路和商市場に行き、一つの文化としての勝手丼を勝手に買って食べるベシ!(キッパリ) 八鱗さんから和商市場の歴史も聞き、また、オフィスからのお客ウォッチングも楽しみ(笑)、長々と仕事のジャマをしてしまいマシタ。ひと時のOFF会に別れを告げ、また来年もココに来る事を胸にして、和商市場と八鱗さんを後にした。 ・・・しまったっ、コッソリと紅鮭をガメて来るのを忘れたぁ〜!(^^; PM3:00,もうこんな時間ぢゃナイか! 今夜は糠平まで行こうかと思っていたが、この調子だと何時に着くんだ? 市内を抜けて大々好きなR391に乗り、窓全開でビール片手にちんたら走りたいのだが、如何せん寒くて窓半開にして、お盆の最中に少々暖房を入れてビール片手にそそくさと先を急ぐ野良屋であった。
8:30,期待は沈黙し、星一つ見えない糠平キャンプ場に着。スゴイ混み様なのダ! 第2が空いていたので、入り口付近の場所を確保。明日の雲行きが心配で、ナンもヤル気が起きないっす。 コンビニで買って来た鶏カラアゲをチャルメラにブチ込み、ビールと一緒に遅い夕食を流し込む。 う〜ん、小雨まで降って来ヤガッタ! 『イイ加減に晴れろョ、コンチクショー!!』 〜465km 8月16日 金 晴れ♪ 糠平キャンプ場〜 AM5:30,膀胱から目覚ましが鳴り起床。(^^; チッ、また今日も曇り空かョ、ま、雨が降ってナイだけでも救われたが。 湖岸のトイレまでお散歩♪途中から駆け足になったりもするし。(笑) 空はムラ無く雲に覆われ、今にもポツンと来そうな感じの朝だ。でも思ったよりも寒くはナイ? また寝ようかと思ったが、今日も早起きする事に。とりあえずコーヒーだと。 コンビニで買って来たパンとバナナを食べながらノンキにコレを書いてると、薄っすらと青空が見えて来た。 イイゾ、その調子ダゼ! ムム、違う!糠平が雲か霧の中だったのか、7:00には雲一つナイ爽快な青空が魔法の様に広がって来た。 空気はピンと張り詰めて澄み渡り、コレゾ北海道の青空ナノダ♪ すでに陽射しが暑く感じて来た。今年初め見る青空に浮き足立って来たのは言うまでもナイ! 8:00,出発。この晴れの良き日を逃してはナラナイ。釣りに行くのダ!
窓全開でセミの大合唱を聞きながら岩松内を抜け、十勝川上流を目指す。 行きたい場所には必ずや車が停まっているし...。も少し上流に行って見ようか? ...あ、ココにも先客が居るし(悲)。一発賭けてみますか? 車の主はフライマンだと仮定し、ココより上流に釣り上ったと。 では、オレはココよりルアーで下流へと釣り下る事に。(^^; と言っても足跡がシッカリと有るし、砂の乾き方から見ても、たった今ではナイみたいだ。 本流芯も瀬もプールも、先釣者に関係ナク反応がナイみたいな気がする。 ナンカオカシイゾ?本当に先釣者だけなんだろうか? 対岸のピンスポット攻撃で何とか初ヒット♪ ボチボチのニジですナァ。昨年来なかったので、チト嬉しい。 巻き返し・岸ギリギリなどを攻めて、やっとニジ3匹とは...どれも小躍りする程のサイズではナイ。 ココは一つ諦めようか? 『・・・釣り師も動いてるらしい...』(爆) 道路に出て、車までトボトボと帰る。疲れた〜、ハラヘッタ〜。 速攻で冷べたいビールを一発カマス! つぁ〜、ンまいや♪ バナナを食べながら移動する事に。。。 里に降り、鵡川へと進路をとったが、忘れ物があって新得までUターン。 そ、景気付けに新得のお肉屋さん上田精肉店で、必殺十勝牛を買うのダァァ〜ッ! お店に入って、『十勝牛はありますか?』と、おばちゃんに聞くと、 「以前にも来られましたよね?、確か、、、のら・・・」 って、憶えていてくれたんですネ♪ ヨッシャ、大判振る舞いダ、何でも持って来いぃぃ! ってな訳で、十勝牛黒牛F1のサーロインをGET!!! あぁ〜、スッゲ〜霜降り♪ 焼いたら無くなっちゃうんぢゃないかしらン? PM4:00,快調にブットバして鵡川にたどり着く。 川はクリアーにして落ち着き、水温は9℃で飲み頃サイン♪ 『イザ勝負!』 ・・・って、全く当たりナシ。昨年ニジをバラしたプールまで下るが、悲しいかな小型のニジ1匹のみ。。。 う〜ん、オカシイ?? 下流に車で移動、ココにも釣り人の車が! 〜更に下る。 岸には釣り人の足跡が有り、、、出ませぬ。 その場を釣り下り、難所も越え、今まで来た事がナイ所まで来て夕暮れが近づきつつある。 不思議と反応が現れた。何の変哲もナイ平瀬から一撃! 川底の小石が全て分かる様な浅場だが、まるで水面のキラメキに隠れてたとしか思えないニジがジャンプ! 型は小さいが飛びマクル! プルトニゥム電池を搭載したマブチモーターが暴れマクリ!! その後も岩陰から引っ手繰る、プールの落ち込みから宙に舞い上がる、日暮れと同時に歓声が揚がる。 『あぁ、素晴らしきかなレインボートラウト...』 北海道に来て10年、もう何百もの魚を釣ってはリリースして来た。 今回初めて、このダイナマイティなレインボーを食べてみようと思う。 フックを外す時にまだ迷いを感じたんだ、今までリリースしてきたのに... 釣っただけでも十分ではなかったのか? 食べる必要があるのか?? 足元でバタついているニジを見て、再度自分に問い掛ける。 『私の行為を許して頂きたい。 私はニジの何たるかを知りたいのです。 一人の釣り人として、ニジのナンたるかが知りたい!』 by IDE○Nより 今日この日、少なくともこの川から1匹のレインボートラウトが消えた。 そう、これは絶対なのだ、絶対に1匹は居なくなってしまったのだ。 リリースの意味するもの、それは自己満足と、明日への希望。 釣りたい欲望、食べたい欲望、 ・・・と、その必要性。 オレの欲望の犠牲になった勇者は、今夜大切に食べさせて頂きます。 PM7:00,日高キャンプ場着。お気に入りの場所にテントを張る。 米を研いだら、夕飯前に温泉に行って来るか。 ご飯を炊く前に、貴重な恵みに感謝してビールで乾杯♪ ニジは腹をきれいに出し、頭と尾を落としてから、クレィジーソルトとブラックペッパー・小麦粉をまぶす。 やはりスゴイ体高だ、背中は一級品の肉がパンパンに詰まってる模様。 ステーキ用に貰った牛脂をフライパンに溶かし、両面がキタキツネ色になるまでじっくりと火を通す。 仕上げは強火にして表面をパリっとナ。コレで今夜の前菜が完成だと。 残り1本のハートランドを抜き、熱々のニジのソティに醤油を一たらし。 思った通り臭みなどは微塵も無く、高貴な香りさえも漂って来る。 身は締まってるのにジューシーで、脂は気品高い甘味を持ち合わせている。 骨は驚くほど細いくせに、背中の肉ときたら顔や体長に似合わない程の量が有る。 全身に盛り詰めた筋肉は、その原動力となる脂が染み渡り、釣味のみならず食味も一級品なのであるし、コショーと醤油の香りを纏いながらも、それを押し返す様な芳醇な旨味が、水から出ても尚且つ口の中でニジのアーチを作りあげるパワーには目を見張るものがあった。。 『これは美味ぃぃぃ!』 エサ師が根コソギ持ち帰るのも無理はナイナ〜。。。(TT; さて、ご飯も炊けたし、次はメインディッシュの十勝牛ステーキをば!! 塩・コショーのみで、強火で両面を軽くロースト!レアで♪ 『おぉぉぉ〜、コレも文句ナシ!』(キッパリ) あぁ、十勝牛黒牛F1ってス・テ・キ♪(絶句) 無限に広がる星空を見上げながら、上着を羽織ってビールをチビチビと。 点けたばかりのタバコが吸われずに燃え尽きて行くも、自分は星の海で漂いながら物思いに更ける。 『明日は帰らないと...』 〜226km 8月17日 土 最終晴れ♪ 日高キャンプ場〜 AM9:00,極めて自然な目覚め。今日も青空が広がっている。 公園のトイレまでお散歩してから、ゆっくりとコーヒーでも。 この場所は木陰で涼しく、そよ風が爽やかな緑の香りを運んで来る。 『ナンモしたくネ〜...』 コーヒーを楽しみ、木陰が生き物の様に徐々に移動して行くのを見続ける。 嫌々ながらゆっくりと朝食を食べ、11:00には思い腰を上げて撤収する。 今日も行き先は鵡川に向けて走らせる。 下流から第1ポイント、、、あ、先客が居るのねン。 では第2ポイントはと? ・・・はいはい、また来ます。。。 次の第3ポイントには誰も居ませんナ。 ...非常にアヤシイ。 〜〜〜『出マセン!』(キッパリ) こんなにも素晴らしくも実績のあるポイントで、このオレをもってしてナゼに無反応なのダ! どうした鵡川!今年はオカシイゾ?? 何かが違う、異常な冷夏のせいなのか、フィッシャーマンズプレッシャーなのか? はたまた、エサ師に根絶やしにされたのか?!?! この川は戒厳令でもしかれ、全く持って気配すらもナイ。 もしや、昨夜の1匹食べてしまったばかりに、アイヌの神様の怒りに触れたのかも? 解せぬ、1匹でイイ、このままでは1年間も煮え切らない日々を過ごす事になる。 下流へと移動し、かつて1回も入ってない場所で最後の釣りとする。 『クモの巣が...♪』 川の入り口のクモの巣を払ってから入ると、目の前には一見して魚の居なそうな浅瀬が広がる。 この視界の外には好ポイントがある事を望む。 1匹で帰る、素晴らしい1匹をみたいからココまで来たのだ。 快晴の空からは強い陽射しが降り注ぎ、川のせせらぎを掻き消す様に、セミがココゾとばかりに鳴いている。 広い浅瀬は小さなプールから吐き出されていて、上流からの平らな流れがこのプールへと流れ込んでいる。 どうだ、イケルか? 対岸ギリギリの巻き返しピンスポットにキャスト! 小型のミノーは頭を上流に向けながら弧を描き、プール流芯を横切りながら手前の細流にさしかかる。 ゴンッ!とロッドに衝撃が走り、アワセると同時に30クラスのニジが高々と宙に舞い上がる! 『ヤッターッ、コレだョ、スッゲ〜ッ!!』 みなぎるパワーで下流に走って2ndジャンプ!! 全ての音が止まった中で、絵にも描けない様な華麗なティールウォークを連発する!!! 頭は小さく、TNTを蓄えて盛り上がった背中と逞しいボディ、内地のニジとは異種の魚がここには居た。 シングルのバーブレスフックを外して、流れに帰って行くその姿をマジマジと見つめる。 『ありがとう、サンキュー、バイバイ!』 プールはまた静寂を取り戻し、変わらぬせせらぎとセミの声に包まれていった。 PM1:30,少し早いがコレにて終了。 状況が良くない事が分かってるので、深追いはせずにラッキーな内に引き上げる。 日高に戻り、酒屋を物色して、お土産にメッツガラナ&コアップガラナを買い占める。(笑) 安くて貴重な限定品なのデス♪ 他にも新潟では手に入らないと言えば、ダブルラーメン・やきそば弁当・ホンコンやきそば等、コンビニでも買える100円程度のアリガタイお土産を忘れてはイケナイ! 旅費で割ると高級品だったりもするし。(^^; さて、後は苫小牧でお茶を濁そうか? 雨よりキライな渋滞にもまれ、5:00に苫小牧西のラーメン屋“華龍”へ。 『焼豚ネギラーメン!』 って、値段からしてコレがたぶん普通のラーメン? チャーシューが1枚と、多目のネギとナルトのみ。 ニンニキックでラーディックで、中縮れ麺はコシが強く、醤油味のスープの濃さもGOOD!化調っぽくなくてナカナカのお味でした。 “三星”にお土産を買いに。ココは苫小牧で必ず寄るお菓子屋さん。 毎年の如く同じお菓子をチョイス、 『オレは土産買いに北海道に来てるんぢゃナイ!そろそろ飽きろ!!』 まだフェリーの時間があるので、苫小牧東の“軟水薬湯 かもめ”に行って疲れを洗い流す。 冷夏の影響で余裕が出来てしまった。たまにはコンナのもイイかも? 仕上げは“山頭火”で『ちゃーしゅーめん、塩で!』 ダメ押しで食うベシ! とろ肉ぢゃなくてもチャーシューは逸品、モサモサした縮れ麺も硬目で上々。 塩ラーメンって、こんなにも牛乳っぽい様なタルさだっだかナ〜?パンチ無し! シャキっとさせる為に醤油でも入れたいが、手元に置いてなかったのはザンネン。。。 PM7:50,フェリー埠頭に着。 どうにもこうにも、数少ない予定の内の残り一つを消化せねばイケナイらしい。 船内に車で入る時も、10年前みたいな熱いものは込み上げて来ない。。。 これでイイのか? それでもイイのか?? 部屋にも行かず、ビール片手にデッキに出る。 デッキで店開きしてる生ビール&ジンギスカン屋さんは、思いっきり長袖を着込んでたりする。 アナウンスが盛んに捲くり立てるが、この寒さでは熱燗&おでんの方が売れると思うョ。(^^;ヒヤアセ 冷たい風に流されるがままに、フェリーは北海道をゆるゆると後にして行った。 〜226km Myルーム:2等寝台にて ビールをシコタマかっ喰らい、今年の出来事を読み返しながら眠りに落ちる。 稀に見る冷夏の北海道なんて...いや、それでも北海道には変わりがないのだ。 コレと言って特別な事が有った訳でもなく、道はまっすぐであり、川ではニジが跳躍し、海ではピンクがランを繰り返し、それでも満たされず燃え尽きず、蒸発も昇華もされないままに、オレは短い夏を過ごして来た。 知の悲しみ、10年もの歳月で膨らみ過ぎた欲求を、何と比べて、何を求めようとしてたのか。 不確定に繰り返す自然の営みに文句を言ってもどうにもならず、ただ北海道で感じる刺さる様な太陽が恋しかっただけだった気もする。。。 成すがまま、風の吹くまま、流されるままに、今この空気を感じ摂らないといけない。 観光は簡単だが、見えないものを感じに来てるオレにとって、例え雨でもボウズでも、それこそが100%の達成感のハズなのだ。 ・・・もう慣れ親しみ過ぎてしまったのかも知れない... 通い慣れた道と、基準を引いてしまった川、 最後のニジの跳躍は見事であった。 たった数日でも、随分と日焼けした気がする。 これだけでも、今年、この夏だけの、大切なお土産ではないのか? 夢うつつのままに、今年の短い夏と、過去の記憶を旅して居る。 何も求めず、ただ起こり得た現実を楽しんでいたのが、自由であり、快楽であった。 どうだ、太陽の色が着いた腕を掻きながら、実感が湧いて来ただろ? ふと、耳元で、小さな小さな女の子がささやく 「来年もまた来るの?」 『・・・向かい入れてくれるのであれば、、、明日にでも♪』 〜フェリーにて〜 Let’s 北海道2002” 完 走行距離:2247km @会計報告 高速料金 六日町〜新潟市 *往復 6050円 フェリー 新潟〜苫小牧 5m未満+2等寝台 *往復 39330円 車燃料 軽油 225Lx85円として=19000円 お土産 18000円 (^^; 他、食費・雑費・・・・・・ 消費したビール ハイネケン330mlx43缶 ハートランド500mlx6本 〜〜〜来年もまた行っちゃる!!〜〜〜 |