妖精の旅立ち

投稿者:野良屋  投稿日:2002年 7月24日(水) 



 梅雨も明け、セミの鳴き声が夏の訪れを感じさせてくれるこの季節、当野良屋家のミョウガ畑では、毎日の様にセミが羽化し、青く高い空へと旅立って行きます。

 そこで観察をば!
実はマジマジと観察したのは初めてだったりもします。
コレを夏休みの宿題にすれば、一晩で終わるし、先生に誉められる事はウケアイ♪

 滅多に見られない、綺麗で美しい妖精の変身シーン、親子して御覧くださいナ。
 




2002/7月23日 晴れ  アブラゼミの羽化の様子を観察
PM7:15
夕方暗くなってから、狭く暗く長い地中での生活から、やっと広い世界へと旅立つ準備に這い出て来ました。
何一つ防御の術を持たないので、天敵の少ない夜を選ぶのでしょう。

PM7:30
デジカメの画像を確認してから戻って見ると、もう既に脱皮が始まっていました。
あのズングリムックリから、まるでエイリアンの誕生シーンみたいでもあります。
PM7:45
中身がパンパンに詰まっていた御様子。
まずは「ドッコイショ」ってな具合です。
薄緑の羽はまだ小さく、コレが伸びきるまでは無防備のままなのです。
一生懸命に腹筋運動をしつつ、殻にしがみ着こうとしています。
クリーム色の身体はとても柔らかそうで、触ってみたいのをグッと我慢しました。
PM8:15
あれから30分で、もうこんなに!
羽は見る見る伸び、目の前で起きてる変身を目の当たりにし、昆虫の神秘的な光景に釘付け!
PM8:45
見たまえ、この可憐で美しい姿を!
もう形は成虫と同じになっています。
この淡く溶けそうな姿は今この時だけで、後は身体が固まるのを待つのみ。
PM9:15
薄い色は残るものの、身体も固まり、筋肉も出来たらしく動き始めました。
PM11:00
葉の上に登って一休み。
いくらなんでも、まだ飛べないでしょう?
多分この場所で、夏の青空に飛翔する力を溜め込んでいるのです。
もうこれでお別れかも?
明朝AM7:00
長年連れ添ってきた甲冑を置いて、どこかに飛んで行った後でした。
上手く飛べたのかな?

これから夏本番、青く広い空を手に入れ、どこかできっとジージーと鳴いてる事でしょう。
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