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 すみません、今さら2007年度の銀山湖始末記でございますが、





 2007年4月21日、待望の銀山湖解禁は珍しく湧きに沸いた日となった。
この前日数日間は雪代が入ってなくて安定していたのか、北之岐でも比較的水温が高く、ワカサギの群も十分に居て期待が高まった。出船して早々に追いもあり、同行者が先陣切っての初ヒット!
 『今日はイケル♪』

 活性の高い解禁日、この状況を逃してはならない。
表層でワカサギを追いまわしているのは主に鉄砲玉的な30クラスの固体が多い。この状況下で水面でも活性が高いからこそ、も少し深場を狙って大物を一発当てるチャンスでもある。
 岸と平行線で沖合い5m、ボトムなのだ、表層には目もくれずに底を取る。
活性は高い、居る、食う、食わせる。釣りは偶然ではなく、信念と状況が合致した時に必然と釣れる。
もしも確率論的な要素があるならば、その確率を高めるのがテクであり、ソレは決して神頼みや魚に念を送るワケでもなく、確率が高い所を見極めて確率の高い探り方をする。食うのは偶然かも知れないが、食わせる状況に自分の身を入れるのが必然的要素となってヒットを生み出す。



 信念通りに深場から引き出した初物イワナは44p。
釣れればイイではなく、イワナを釣る、狙いはイワナのポイントと釣り方での結果である。
この水中にはイワナもサクラもレインボーもワカサギを狙ってウロウロしているであろう。がしかし、イワナのみにターゲットを絞った釣り方も可能なのだ。

 さて、あなたはこの湖に暮らす悠々たる銀山湖の大イワナである。水温も好ましく、エサのワカサギも食べ切れない程に湧いている嬉しい日々。岸辺の浅場にはワカサギがビビッて群れて固まってるゾ。でも今あなたはどこに居る? 表層で雪景色でも眺めているか? 中層を泳いで体力作りでもしているか? 沖合いの湖底で静かに寝ているか? 30ソコソコのヤング君達は活発に岸辺に行ってワカサギを追いまわしているが、そのヤング君達を威圧しながらワカサギを独り占めしたくないか? 嫌でしょ、あの付近は恐いのだ。明るい鏡の様な水面が恐く、逃げ場の無い浅場はもっと恐い。沖合いの中層に居てもワカサギは捉え難いし、周りに何もない場所は目が回るし不安で恐い。居心地の良い場所は、湖水以外の何かが有って見えて隠れられてワカサギが通りかかってくれる場所。岸辺に近いカケアガリの湖底。岩もあるし木も沈んでいる。湖底と言う障害物が見える位置が一番の安心感なのだ。このカケアガリに身を潜めていれば、きっとワカサギの群が頭上を通り過ぎる。無理に危険を冒してまで浅場に食いに行くまでもなく、この安心出来る場所で捕食していても十分に旬のワカサギを堪能出来る。
 ここで確率論的な要素が出て来ます。確かにイワナは表層にも居る事もあるし、沖合いの中層にも居るかも知れない。でもイワナはイワナであり、その個体が大きくなればなるほどに深場のボトム、または安全な障害物としてのカケアガリのベタ底に居るであろうと安易に想像が付く。大袈裟に言えば、沖目の表層を探ってイワナを狙うのと、根掛かり覚悟でカケアガリをトレースするのと、ドチラがイワナを釣るのに効果的であるかなのだ。川でも湖でも同じ、イワナは石を釣れであり、イワナは底を釣れと必然的になって来ます。周りに何も無い水中よりも、カケアガリや立ち木と言った障害物がある所が最も確率を高められるポイントになります。





 今回活躍させたのはDコン85。シーズン初期だけに目立ったが勝ちカラーをチョイス。
純正の小さなトリプルフックは外し、大きなシングルをケブラーで結んでサイレント仕様。
このルアーはティールのフックをシングルにしただけでも動きがキビキビとし、大きなフックで掛かりも深くなるので効果的。
 シングルはバレ易いって? そんな言い訳みたいな迷信を免罪符にしてる方は上達はしないでしょう。
バレるか否かは事後の話しで時の運だとでも言いたい。優先すべきはルアーを食わせる事であり、まずはルアーにガブリ付いてもらわない事には釣りにならないのだ。まぁ百歩譲ってシングルではトリプルよりもバレ易いとしよう。がしかし、その動き的には経験上でトリプルよりもアピール度が強く、同じルアーならばスローでも動いてくれるのは事実。もちろん根掛かりも回避し易いし、ルアーを舐めた程度のアタックならば痛みを与える事も少ないので、すぐさま追い食いも可能。釣りはバレる言い訳を考えながらではないのだ。まずは食わせる事、最優先すべきは食わせる確率を高める事でもある。仮に3匹掛けて3匹キャッチするのと、5匹掛けて4匹キャッチするのと、結果的にはどちらが多く釣ったと言えるか?。

 でもシングルって、思う程にバレは少ないものなのですよ、と。
バレるのはコンピューターのシュミレーションでもなく事後の事実であり、全く同じ状況下でトリプルの時と比べるのは事実上不可能。見た目でもトリプルよりも動きが良いのは事実だし、曳き方によって動きを悪くするのも可能。根掛かりのし難さは言うに及ばずですし、まずは釣れない言い訳はバラシてから言おうと、そうよ、掛けない事には言い訳すらもなんら信憑性を持たないのだョ諸君!!

 かくいうワタクシは掛けたが最後、まずバラシません。
ラインブレークなどは言語道断!! 公然とした恥です。(キッパリ)
常にラインの管理をし、結び目の管理をし、ドラッグの調節をし、
「大物にラインを切られた〜!!」
ソレは自慢できるヘタクソさだとも思っています。(笑)
お祭りの金魚すくいさながらのいたわりで、誰よりもキャッチ率は高いですし。





 『よしサクラ、今度はサクラを釣ります!!』
満足出来るイワナを釣ったので、次なる獲物はサクラだと釣った47p↑
イワナとサクラでは居場所も違うし、釣り方を変えれば故意に狙って釣り分けが可能なのです。
同じ船に乗って同じポイントで、相方はイワナ、オレもさっきイワナ。今度はサクラだと予告ヒットをば。

 前提として、イワナもサクラもそこに居なけりゃ絶対に釣れません。
まずはこのエリアにサクラが居ると仮定して投げます。このエリア? サクラの居そうな場所を見極める事が重要になって来ます。イワナは岸寄りの底ベタなのだが、サクラは中層狙いになって来ます。小さな岬の馬の背、そのカケアガリにはイワナがへばり付き、サクラは岸辺には来ないのです。たぶんサクラはイワナが恐いのでしょう。岸辺の沖目を回遊し、ワカサギの小さな吐息を感じると、イワナには不可能な程の勢いで群に襲い掛かります。実は湖中に居るワカサギの群を追い回し、岸辺に追い詰めるのがサクラの仕事なのかも知れません。
 岬と平行線で沖合い中層、Dコン85を早曳きして広範囲を探ります。こんな中層で釣れるのはサクラかレインボーなのでして、裏を反せばイワナが居そうにない場所なのです。サクラはどんなに早曳きしてもアタックして来る魚なので勝負も早く、イワナよりも気を使わずに釣れ易いかも知れません。
・・・と言うのも、そこにサクラが居ればの話しで、イワナみたいに決まり切った底ベタってポイントがないだけに、狙う層が2mなのか4mなのか6mなのかと絶えず探りを変える必要もあります。

 岸から7mほどの平行線の沖目、ロッドを1回あおって3mは沈ませ、ハンドルを早めに5回巻いたら1回ポーズを入れ、こんな感じにテンポ良く探って行きます。ルアーが早すぎても良いのだ。目立たせ、惹き付け、追わせ、ポーズを入れた瞬間に遠方に延びたラインから重い違和感が届く。
 『ヒット、サクラ!! こんな所で食って来るのはサクラ、こんな曳き方で食って来るのはサクラ、この重さはサクラ、この引きは姿を見ずともサクラ、どうよサクラ満開!!!』


 この解禁日と翌日も好調にて、満足な釣果となりました。
 ↓ワカサギで満腹でも食って来るイワナ君








 『にぢます、ぢゃナイ!!』

 銀山湖には2種類の虹鱒が居る。
一つは体色がハッキリとし、どんな角度で誰が見てもソレとわかる≪にぢます♪≫(笑)
比較的表層に居て、モノによってはイワナ以下の引きのフニャチンの成魚放流の名残り鱒。

 もう一つは、幼魚の頃からこの湖で育ち、
それは峻烈なる雪解け水で全身を清められ、
それはまるで白銀のプラチナの耀きをも放ち、
そして素人目にはサクラと間違う程に銀毛化した特異なる美しさ。
そのファイトたるや、イワナ程度とは比較にもならず、
体長が同じならばサクラの以上のパワーを発し、
例え5mの水深でヒットしても、一気に垂直上昇してハープーンの如くに水面を破って宙に向かい、
きっと見事なるティールウォークと止む事を知らぬファイトで釣り人を釘付けにさせる。

本当にレインボートラウトなのか?
その名称で合っているのか??
この魚だけは、狙っても釣れません。。。


 ↓この日釣った銀山トラウト42pの図
  特有の斑点もニジのバンドすらもありませんでした。
  シルバーサーモンか?とも思ったが、背鰭と尾鰭に若干の斑点が残ってます。
  こんなにも綺麗な魚体のレインボートラウトは奇蹟にも近い。











 この日は氷雨降る中の出撃。
朝から追いもなくカスリもせず、昼頃になってやっと掛けた唯一の大物イワナ。↓







 もう5月も半ば、水も落ち着き、なんとかものにした苦汁の日でした。
狙ってイワナ2
サクラ狙いでレインボー1
誤まってウ○イ1 (^^;

↓深場をスプーンで探ってイワナ48pの図
 アタリマエにリリースです。









 時は流れて6月の頭、この日で銀山湖の最終回(たぶん)、
朝の数時間だけ出撃して来ました。

ワカサギも散り、イワナも散り、、、
サクラ1本に狙いを定め、10ftと5000Cのみ持って挑んで来ました。
狙い場は岬周りとワンド入り口、湖面の浮遊物周りの大場所。

アタリはたったの1回のみ、中之岐手前の島周りの壁際で唯一、
越えられませんでした、
『遂に出た!サクラ51!!』と申告しても良かったのですが、、、

↓正直に申告、サクラ48pの図 (^^;
 DDパニッシュでの壁際早曳きの成果です。
 50の壁は厚い。。。




 〜以上、2007年度の銀山湖結果報告でゴザイマシタ。



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